「遵守」と「順守」の違いとは?<1分でわかる正しい意味>

遵守 順守

「遵守」と「順守」って似ている言葉だけど、違いってあるのかなと思っている人も多いのではないでしょうか。

そんな方に、1分でわかる「遵守」と「順守」の違いと意味についてご紹介していきます。

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「遵守」と「順守」の違い

遵守 順守 違い

「遵守」も「順守」も意味合いはどちらも「法令や規則などを守って、それらに従うこと」という意味で同一です。2種類の表記が混在しているのは歴史的経緯があります。

もともと「遵守」という表記で使われていましたが、1950年代に当用漢字表から「遵」という文字が消えるかもしれないという憶測から、新聞などのマスコミ業界においては「遵守」から「順守」に表記を変更しました。

しかし実際には現在まで「遵」という文字は当用漢字に含まれたままになっていますので、役所などにおいては従来どおり「遵守」という文字を使っています。

このため2種類の表記が混在している状況となっているのです。

「遵守」の正しい使い方とは

「遵守」は主に公文書やビジネス文書などにおいて使われます。

例えば裁判所などの場面においては「法令遵守により、以下のとおり決定する」とか「法令遵守があるため、これらの実施を確保する」といった使われ方が見られます。

また企業においては「社内規則を遵守し、より一層の利益を目指すこと」といった使われ方をします。

自主的に法令を守るということを真剣味を持って公に示して表現する場合に使われるのが「遵守」となります。

「順守」の正しい使い方とは

「順守」は主にマスコミ関係者などにおいて使われます。

例えばジャーナル雑誌などにおいては「日本政府はこの法令を順守して、戦争を起こさないようにしている」などといったように表記されます。

また近年における日本企業の海外進出がめざましいことから、新聞などでは「日本企業が海外で生きていくためには、その国の法令を順守しなければならない」などといった表記や「法令に疎い現地経営者に代わることで、現地の法令を順守している」などといった表記も多く見かけられます。

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