猫にやられて嬉しいしぐさの中でも上位にランクインするのが「顔をスリスリとこすりつけてくること」ではないでしょうか。
帰宅時に「おかえりー」とばかりにスリスリされると疲れも吹き飛んでしまいます。
では、なぜそのようにスリスリしてきてくれるのでしょうか。
その理由についてご説明していきます。
足元にスリスリ、指を差し出したらスリスリ、猫はスリスリすることで飼い主に甘えています。
子猫の頃はお母さんにスリスリして甘えることでお世話をしてもらえました。
その頃の名残の行動でもあります。
でもスリスリには別の意味もあります。
猫の頬やあごにはにおいを出す腺があります。
相手にスリスリして自分のにおいを付けることで猫は安心するのです。
特に外出先から帰ってきた飼い主には外の知らないにおいがたくさん付いています。
猫好きな飼い主は他の猫のにおいを付けていることもあります。
それらを自分のにおいに変えて安心を得るために必死でスリスリします。
飼い主に対してだけではなく、家中の壁や柱にもスリスリしてにおいを付けます。
知っているにおいで満たされた場所は猫にとって安心の場所です。
ただ、においを付けるためだけにスリスリしているのかといえば、そうではありません。
なんかちょっとムズムズするけど、スリスリしてたら気持ちいいという思いもあります。
人に撫でられて気持ち良くなるのと同じことをセルフサービスで柱や壁に求めています。
猫はスリスリすることで、「気持ちよさ」と「安心のにおいがする場所」を得られます。
まさに一石二鳥です。
痒いときには人の手にスリスリして「掻く」こともあります。
そして単に利用されているだけとは気付かせずに飼い主を喜ばせているのですから、なんとも罪な生き物です。
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