「寂しい」と「淋しい」って似ている言葉だけど、違いってあるのかなと思っている人も多いのではないでしょうか。
そんな方に、1分でわかる「寂しい」と「淋しい」の違いと意味についてご紹介していきます。
「寂しい」と「淋しい」の違い
寂しいと淋しいの二つの漢字は、どちらも「さみしい」「さびしい」と読み、どちらを使っても間違えではありません。
ですが、一般的には「寂しい」を使います。
敢えて言えば、「寂しい」は物静かなさびしさをいい、「淋しい」は肉体的なさびしさをさします。
淋しいは元々医学用語の淋病の液体がしたたる様子から来ている漢字なのです。
そのため「淋しい」は若干品性が低く感じられたり失礼にあたる場合があるので、使い方には注意が必要です。
「寂しい」の正しい使い方とは
「寂しい」は静寂という言葉から読み取れるように、しずかでものさびしい様子を表しています。
つまりどちらかと言えば客観的に静かな状態があり、その結果として心がさびしい状態になるということです。
例えば「商店街には人が少なくて寂しい光景だった」のように使います。
こちらは常用漢字ですので、一般的にどんな場合であっても使うことが出来ます。
読みかたはさびしいが正しいとされていますが、感情的に使いたい場合にはさみしいの方があいます。
「淋しい」の正しい使い方とは
「淋しい」は読み方も使い方も「寂しい」と同じなのですが、こちらは常用漢字ではありません。
つまり学校では教えませんし、テレビや雑誌などでも基本的には使いません。
こちらは水が滴るようにしっとりとしたさびしさを表すときや、性的に体がうずいているといった場面などで使います。
例えば「彼女は長い間彼に会えなくて体が淋しかった」といったように使います。
歌詞や小説などでしっとりとした感情を表したいときに使うことが多いでしょう。
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