「制作」と「製作」の違いとは？＜１分でわかる正しい意味＞

「制作」と「製作」ってよく目にする言葉だけど、その違いに詳しく分かっていないという人もいるのではないでしょうか。

そんな方に、１分でわかる「制作」と「製作」の違いと意味についてご紹介していきます。

「制作」と「製作」は読みが「せいさく」で同じであり、またどちらも「ものをつくる」という意味で用いられている熟語ですが、つくるものによって使い分けられます。

もし、つくるものが映像作品や絵画などといった芸術作品であれば「制作」を、機械や家具といった形のあるものや実用的なものを作る場合は「製作」を用いるのが基本です。

元々「製」という漢字自体に物品をこしらえるという意味があり、「制」という漢字に作り整えるという意味があることがわかっていれば、容易に使い分けられるでしょう。

制作の正しい使い方について述べると、例えば美術展に出すものをつくっていることを相手に伝えたいのであれば「展覧会に出展する絵画を制作する」といったように「制作」を用いるのは何ら問題ありません。

ただし、映像作品の場合は少し使い方が異なっており、制作は実際に作品をつくる作業を指します。

映像作品がテレビ番組であれば、制作の作業を行うのはテレビ局の社員が自ら手がけている場合を除けば、番組制作会社の人たちということになります。

もし、相手に「ホームセンターで材料を調達して自分用のテーブルをつくった」と言いたい場合は、「つくった」の部分を「製作した」と置き換えるのが正しい使い方であり、制作を用いるのは誤りになります。

また、映像作品においては、製作の作業は、作品の企画や資金の確保、完成後の宣伝など、作品づくりに関係する作業すべてを指し、テレビ局や配給会社が製作者ということになります。

制作は、映像作品においては製作の一要素ということがいえ、制作者は同時に製作者でもあります。