小学生になれば、春休みや夏休み、冬休みと長期の休みも増えます。
そんなとき、子供には読書をしてほしいと思っている親御さんもたくさんいるのではないでしょうか。
1冊の本から様々な知識や想像を膨らませられる読書は、一生その人の力になる学びです。
今回は、ママさんたちに聞いた小学1、2年生におすすめの本をご紹介していきます。
①しんせつなともだち
義務教育の初期段階である小学1、2年生のうちに、思いやりの心とはどういうものかを教えることが重要だと考えます。
この本は、相手を想うことの大切さを優しい絵と文章で表しているのでオススメです。
本から得られる教訓は「情けは人の為ならず」です。創作のお話ではありますが、行動とその結果に具体性があり、子どももちゃんと理解できていたようです。
読んだあとは、積極的にお手伝いなどをしてくれるようになりました。
年下の子に「どうしたの?」と声をかけることも多くなりました。
②にじいろのさかな
まず本の色彩が大変美しいです。
感性を豊かにするこの大切な年代にとって、この美しさは色彩感覚を養う上で大変素晴らしい本だと思います。
また、ストーリーの根本が「相手を思いやる」という分かりやすいものなので、作者が伝えたい思いが子供達にストレートに伝わります。
子供達も美しい魚の絵とストーリーに釘付けです。
シリーズもたくさんあるので、興味を持った子は自分から本を手に取るようになります。
③りんごかもしれない
絵が面白いので、1、2年生の心をつかみやすく、楽しく読めるのでおススメです。
柔軟な発想力が学べると思います。
一つのものを色々な観点から見て、またそれぞれの観点から見た場合にも様々な可能性があることが、小学生の視線でリンゴを見た話で書かれていてとても面白いです。
子供は、読みながら笑ったり、自分はどうだと言ったり、また本にはない別の発想を思いついたり、何度も繰返し読んでいます。
④すてきな三にんぐみ
本当に素敵な内容で、「してはいけないこと」、「されたら嬉しいこと」を独特な言い回しで教えてくれる本です。
一度読むと忘れられない物語で、ユーモラスを交えた展開にわくわくしつつ、素直に受け止めて、優しい気持ちが育つ一冊だと思います。
昔からある名著で、私自身も幼い頃に読んでからずっと心に残っています。
⑤カロリーヌキャンプにいく
カロリーヌという名の少女とその友達が夏山のキャンプに参加するお話の絵本です。
友達は犬、猫、熊、ライオンなどの動物で小学1、2年生にとっては親しみが持てる配役です。
また、親元を離れてお泊りするというのも子供たちには開放感を感じる内容です。
カロリーヌはシリーズとなっている絵本で他にも何種類も出版されていますが、フランスを中心とした欧州の国での話で絵も日本と違い異国を思わせるきれいなものです。
シリーズ本は、小学生の娘に読み聞かせをしたところ、とても気に入り、何度でも読むことをせがまれます。
⑥じっちょりんのあるくみち
この本は、「じっちょりん」という妖精のような生き物の暮らしを描いています。
「じっちょりん」は、町の中を冒険し、あちこちに草のタネをまいていくのですが、敷石の隙間や空き地のすみにたくましく生えている野草の描写がとてもかわいいのにリアルです。
子供たちは「この花、通学路で見たことある!」と嬉しそうに見ていました。
子供が草の名前を覚えるのにも良いと思います。
文章に漢字がないので、小学一年生になりたての子でも一人で読めます。
⑦給食番長
このお話は、元気な小学生が、人の気持ちや有り難さに気付いていく物語でもありながら、食育にも繋がる楽しいお話です。
クラスのリーダー「番長」は、給食の嫌いなものは残してしまえ!とクラスのみんなに号令をかけます。
みんなは番長に従い、嫌いなおかずは手をつけず、給食を作るおばちゃん達は悲しみのあまりとうとう仕事をボイコットしてしまい、給食がなくなってしまいました。
そこで、番長は、自分達で作ろうと給食を作り始めますが、上手く行くはずもなく、大苦戦し、給食のおばちゃん達の苦労が身に染みてわかります。
⑧ルドルフとイッパイアッテナ
この本はトラックの中でうっかり眠りこけてしまったルドルフが大好きな飼い主のリエちゃんと離れ離れになってしまうことから始まります。
その後、人間の言葉を読み書きできるイッパイアッテナと出会い、字を学び、自分がどこから来て、どうやったら帰れるのかを模索していく物語です。
ルドルフとイッパイアッテナの友情もさることながら、学ぶことの楽しさも知ることができる作品だと思います。
私自身、小学2年生の頃に読んだ作品で、その感動を大人になっても思い出すほどでした。
その後、映画化されたことをきっかけに、比較的どこの本屋さんでも見かけるようになり、思わず大人買いをしたほどです。
シリーズで4冊ほど出ていますが、どれも面白いです。
それほど難しい内容ではないので、最初の本のとっかかりとしては最適だと思っています。
まだ子どもはいませんが、絶対に読んでもらいたいと思う作品です。
⑨ママおはなしよんで幼子に聞かせたいおやすみまえの365話
昔からの日本の名作、海外の名作が豊富に載っていることと、低学年には読みやすい文の長さ、挿し絵もあるので想像力が膨らみます。
また、全話の漢字に読み仮名がふってあるので、一人でも読むことができるし、漢字の勉強にもなります。
この本の特徴としては、日にちごとに物語があるので、読書が苦手なお子さんでも一日一話を読み進めることによって、読書を習慣付けられます。
他にも、物語に関しての豆知識や教訓も載っていて、教訓を学ぶことで心も成長します。
この本を読んで、途中で自分がイメージしたお話の状況を話してくれたり、分からない単語を積極的に質問してくるようになりました。
⑩ママがおばけになっちゃった
小学生になると友達も増え、その友達の中には片親の子も多くなってきます。
中にはお母さんを亡くした子もおり、そのような子の気持ちを理解する、また死とはどういうものかを認識するいい教材となる絵本です。
読んだ後は子供でもうるっとくる内容でした。
⑪野の草花
薄い本なので、小学1、2年生でも「読もう」という気になります。
その上、ほとんどが絵で文章が少ししかありません。
また、文章も漢字には全てふりがなが振ってあるので、小学1、2年生でも自分で読むことができます。
絵も、すっきりとしたレイアウトになっていて見やすいです。
絵は美しく、読まずとも眺めているだけで芸術的な感性が高まりそうです。
草花にはひらがなでで名前が載っているので、理科の学びにもなります。
載っている草花は身近なものばかりなので、小学1、2年生でも、頭の中で実物を思い浮かべることが容易ですし、逆に実物を見たときにこの本で得た知識を思い出して名前を思い浮かべることが容易です。
末尾には索引を兼ねた解説もあり、興味が高まって「詳しく知りたい」と思った子供は、自分で解説を読み始めました。
解説部分は小学1、2年生で習う漢字にはふりがなが無く、漢字の学びにもつながると思います。
⑫なんでも魔女商会
小学校低学年の特に女の子向けの本です。
ちゃんと読み仮名もふってあるので、楽しいストーリーにひきこまれるようにあっという間に読んでしまえます。
日常に近い非日常の世界で心があったかくなる物語が繰り広げられます。
絵本を卒業してはじめて本を読む年齢にぴったりだと思います。
我が家の娘ははじめて自分で一冊の本を読めて、誇らしげでした。
この本は色んなシリーズが出ているので、次のお話を読む楽しみもあります。
⑬れっつ!ランニング
表紙がかわいらしく手に取りやすいと思います。
主人公は女の子で、表紙の絵と相まって女子向けの本かもしれません。
主人公は運動が苦手な女の子ですが、あきらめそうになりながらも目標を持ち、それに立ち向かっていくことの大切さを知ります。
小学校に入学し、今までにないような体験をどんどんしていくことになる子どもたち。
あきらめない、がんばってみる、そんな体験をたくさんしてほしいと思います。
⑭海底2万マイル
空想家の少年少女に読んでほしい作品です。
子供の素直な感性を広げるような作品だからです。ワクワクしながら読んでほしい作品です。
この世界には未開の広大な世界(海)が広がっていることを理解し、狭い潜水艦の中の人間模様とを比較しながら、世の中の仕組みを勉強できるからです。
⑮もりのサンドイッチやさん
この本のオススメは「将来の夢」「どんなお店があるのか」など子供に夢を与える本だと思います。
ただこの職業は「こういう仕事をして、調理場で1人1人が花板、焼き方になどの職についてます。」ではわかりません。
なので、動物達がお店を経営する話なのでやさしく、面白さがあり絵本で描いてあるほうがわかりやすいと思ったのでこの本をオススメします。
この本を読み終わったあと思うことは「こんな仕事をやってみたい」など夢が溢れるような思いになると思います。
⑯山のサバイバル
山の中で遭難した主人公たちが、人里に辿り着くまでの冒険ストーリーです。
漫画なので、まだ文字に慣れていない小学1、2年生も、苦手意識なくどんどん読めます。
自然の知識やサバイバル術など、様々な豆知識がストーリーに盛り込まれているので、色々なことに興味を持つきっかけになりました。
子供はすごく面白かったようで、他のサバイバルシリーズも次々と読んでいます。
⑰日本のことわざかるた
とてもかわいいイラストで、ひらがなを覚えながらも昔のことわざが何度も何度も読むことによって、すらすら出てくるようになりました。
それをほめてあげると、ますます本が好きになり他の本もとてもよく読むようになりました。
とてもおすすめです。
⑱エルマーのぼうけん
小学低学年の子には早いかと思って小学1年生の子に読みましたが、エルマーの冒険はとても気に入ってくれました。
エルマーが親元を離れて冒険に出る話なのですが、冒険の旅がおもしろくて子供もどんどん引き込まれていました。
長い話ですが、区切りがあるので毎日少しずつ読むことができます。
⑲かいけつゾロリのドラゴンたいじ
かいけつゾロリシリーズは1987年に発売されて以降、シリーズ48作を数えるロングセラー作品です。
主人公のゾロリはいたずらの王者を目指して修行の旅を続ける途中で、様々な事件にまきこまれたり、首をつっこんだりしますが、ゾロリ得意の変装や発明でそれを解決していくお話です。
どの巻から読んでも面白いですが、まずは1巻目から読んだほうが、次の巻も飽きずに読み続けられると思います。
子どもは小学校低学年からよく読んでいました。高学年の今でもたまに読み返すと面白いようです。
ゾロリの企てる計画やそれをやり遂げる実行力、前向きのゾロリの精神などが、読んでいて面白いそうです。
⑳ええことするのはええもんや
子どもが、図書館で借りた本です。
主人公の男の子が、夏の暑い日に、車いすで困っているおじさんを助けようと頑張ります、その経緯で困ったときに、今度は主人公の友達が、彼を助けてくれます。
ボランティアは素晴らしいことだけど、「誰のためなのか」「何のためなのか」を考えさせられる本でした。
1年生の娘は、難しいことはわからないようでしたが、関西弁を気に入って読んでいました。
また、感想文も書きやすそうでした。
㉑100円たんけん
お金の価値については学校で教えてくれないと思います。
ゲームセンターで1回ゲームをやっても100円、パンを1個買っても100円、サンマを買っても100円。
同じ100円を自分はどのように使うか、考えて欲しかったので、お勧めです。
読んだ後は、お金を大事に思うようになり、無駄遣いしなくなり、貯金するようになりました。
㉒ことばあそびうた
ひらがなだけで書かれていて、読んであげると歌のような軽快な感じが楽しいみたいです。
繰り返し読み聞かせしてあげると、音として文章を覚えていきます。
ひらがなだけで書かれていて、だんだんと自分でも読んでみたいと思うようになります。
㉓昆虫世界のサバイバル
学校の図書館でもいつも人気で借りられないというサバイバルシリーズの本です。
読み応えがあり男子に特におすすめです。
主人公が昆虫の世界に入っていける漫画で昆虫の特徴を知ることができる、楽しみながら生き物の世界を学べます。
我が子は読んだ後は、覚えた昆虫知識を教えてくれます。
㉔うんこいってきます
特に男子なのですが、学校でのトイレをすごくいやがります。
中でも個室に入らなければならないという、うんこについて説明がされており、学校でのうんこをすることは恥ずかしくないことを、面白おかしく説明してくれています。
息子もこの本でトイレを拒むことはなくなりました。
㉕せつない動物図鑑
さまざまな動物の特徴的な可愛い絵が全てのページに描かれているので、それをみているだけでもいろいろな動物を知ることができます。
解説は漢字もありますが全てにふりがながふってあり、わからない言葉も動物の紹介文の中で興味を持ちながら学んでいくことができます。
詳しい説明はおもしろく且つしっかりされつつ、ワンフレーズでも紹介されているので、それと絵だけを見ていってもとても楽しく、動物やさまざまなことに好奇心を持てると思います。
もっと知りたいから動物園や水族館に行きたいと思うかもしれません。
㉖恐竜がくれた夏休み
はやみねかおるさんの作品なので、リズム感といい文章といい読みやすいです。
テンポよく話が進んでいくこと、文章が読みやすいことに支えられて、見た目の厚さほど難しくはないので、小学1、2年生には厚い本を読んだ達成感を得られると思います。
話の根底には環境問題など壮大なテーマも織り込まれているので、子供が環境問題について考えるきっかけにもなります。
子供が読んだ後は、難しいことよりはやみねかおる作品のドタバタ感や面白さが響いたようです。
㉗ドラえもん科学ワールド
この年頃のお子さんは、大体ドラえもんに興味を持ち出す時期だと思います。
そんな人気者ドラえもんの漫画を交えながら、お金の事、宇宙の事、地球の事、科学の事など…、お勉強が出来る優れものの本の一つだと思います。
うちの子たちも大好きで、このシリーズの本を10冊ほど持っています。
㉘わたしはあかねこ
今流行りのあかねこ「ジバニャン」!ではないですが、とても可愛いあかねことその家族が出てきます。
白色と黒色の両親の元に生まれたあかねこは、他の兄弟と違う色で両親や兄弟たちにとても心配され、白や黒になるには粉を付けたり泥を付けたらいいと教えられます。
ですが、あかねこは自分のこの色が大好き。
家族のことは大好きだけど、そのままの自分を分かってもらえないのが悲しくて旅に出ます。
旅先で、自分のすべてを受け入れてくれるあおねこと出会います。
二匹の間に生まれた子猫ちゃんもとっても可愛いですよ。
そのままの自分でいいんだよ。そのままで大好きだよ。と言うメッセージが詰まった一冊です。
あかねこのとってもやさしい言葉で書かれてあり、子供たちも大好きです。粉を付けたり泥を付けたりするところでは「えー!」と驚いたり、笑ったりしていました。
読み手も聞き手もやさしい気持ちになれる一冊です。是非、読んでみてください。
㉙おおきなきがほしい
文章がわかりやすく、絵は四季折々繊細に描かれているので、子供たちが想像を膨らませながら読める名作です。
動物とお話したり、ホットケーキを作るシーンを楽しそうに子供が読んでいます。
㉚ぼくはめいたんてい
小学生の低学年でも読むことができる推理本です。
シリーズは6巻まであり、一度読みはじめると時間を忘れて読み進めてしまいます。
色々なことに興味を持ち、子供の愛らしさを表現している主人公がとても可愛らしいです。
きえた犬のえ―ぼくはめいたんてい (ぼくはめいたんてい 新装版)
小学3、4年生にもなれば色々なことがわかる年頃です。そんな感受性豊かな時期には、読んでおきたいおすすめの本25選をママさんたちから聞いてみました。読書感想文などにもおすすめの本をご紹介していきます。①ハリー・ポッターと賢者の石文章を上手に読みこなせるようになってくる3、4年生にはハリーポッターシリーズの入門と言える「賢者の石」がオススメです。3、4年生の子供達にとって少なくない文章量ですが物語の面白さを気づかせてくれる本であると思います。ひょっとしたら映画を先に見ている子供の方が多いかもしれませんが... 小学3、4年生におすすめの本25選 (8、9歳の読書感想文の本にもおすすめ) - 答えます。 |